ナラトロジーに入門したが、これは修羅の道だ

 まず、ゲーム業界に就職(内定)することになったので、その報告をここにします。

「おめでとうございます!!!!」

ありがとうございます!内定先企業については一応秘匿とさせていただきます(インターンの記事書いたのに?)

 ちなみにインターン先企業ですが、二回受けて二回落ちたので行きません(行けません)。というより非ゲーム系の枠で受けたところは基本うまくいきませんでした。

本題

 さて、ゲーム業界に行くにあたってナラトロジーを勉強することにいたしました。書籍としては、

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こちらの本です。大学一年生の時に買って少し読んだまま放置していました。これをいま読み直しています。

なんでゲームにナラトロジー?というかナラトロジーって何?

 ナラトロジー物語論)は、物語を分析する方法論です。いわゆる大学入試の国語に出てくる「何が書かれている」から一歩踏み込み、「どのように描かれているか」に踏み込んでテクストを分析します。私としては、小説が読めるようになるのが本旨ではなく、音楽映画アニメゲームあらゆる総合芸術を分析的に鑑賞できるようにする前段階として情報が一次元的なナラトロジーを選択している。これだけ聞くとなにかすごいことをやっているように思えますが、これは「センスがない」人間がセンスのある人間と戦う合理的なやり方だと思っています。あと、いろんなコンテンツに触れるにあたって、良いなと思っていてもそれを言語化できないことにもどかしさを感じているのも、芸術学をまじめにやりたいなと思ったきっかけです。もちろん芸術がすべて言語化できるものではないことは十分承知していますが、それでも「エモい」しか言えない状況から多少マシにはしたいですよね。ことにゲームにおいても「なんか楽しい」ではなく「メタが回って楽しい」であったり「死んだときにプレイヤーに納得感を持たせることで、死にゲーであってもやりこませたくさせる」といった風に言語化できるようになれば、ゲームというコンテンツを作るにあたって継続的に面白いものが提供できると思っています。ザックリ言えばゲーム学を学びたいのです。

なぜナラトロジーが修羅なのか

 出てくる概念がかなりとっつきにくいです。それぞれの概念が独立しているわけでなく包含していたりするので理解が遅くなってしまいました。そのうえ「どう考えても作者の気まぐれでしょ」なことにもかなり突っ込んでいるので、ついていくのが大変です。ただ、いままで雰囲気で文豪だと思っていた作家が、どのようにしてほかの作家とは異質であったかを深く理解できるようになるのは素晴らしいと思いました。これは普通に小説を読んでいてもわからないと思います。この本は一回私も挫折したのでおススメはできませんが、こういう学問もあるんだなぁと思っていただけると良いと思います。